
クラウドファンディングのページが完成すると、 「これで公開できますね」 となりがちです。 タイトルも決まった。 メイン画像もできた。 本文も完成した。 リターンも登録した。 審査も通った。 でも僕は、 **ページが完成したからといって、必ずそのまま公開するわけではありません。** 場合によっては、 「もう少し準備してから公開しましょう」 と伝えます。 なぜなら、 **ページが完成していることと、支援が動く準備ができていることは別だから。** 僕が公開前に見ているのは、ページの完成度だけではありません。 「公開した瞬間に、誰が動くのか」 ここまで見て公開日を判断しています。 ## 僕自身、2017年に「公開すれば集まる」と思っていた この考え方の原点には、僕自身の失敗があります。 2017年、自分でクラウドファンディングに挑戦しました。 目標金額は100万円。 結果は、約3万円でした。 当時も、まったく人とのつながりがなかったわけではありません。 でも僕は、 **ページをつくって公開して、SNSで知らせれば支援が集まる** くらいに考えていました。 公開前に、 誰が最初に支援してくれるのか。 誰へ直接伝えるのか。 初日にどこまで動かしたいのか。 そこまで設計できていませんでした。 この経験から、 僕の中では、 **クラファンは公開してから始まるものではない** という考え方が強くなりました。 今はむしろ、公開ボタンを押すまでの準備をかなり重視しています。 ## ① 最初に支援してくれる人が見えているか 僕がまず確認するのが、 **最初の支援者候補です。** 家族。 友人。 既存顧客。 取引先。 過去のお客さん。 地域企業。 SNSで関係がある人。 そのプロジェクトによって候補は変わります。 大切なのは人数だけではありません。 「この人には公開前に話してある」 「この人は興味を持ってくれている」 「公開したら案内できる」 という具体的な人が見えているか。 僕は、 **フォロワーが1万人いることより、公開日に連絡できる100人が見えている方を評価します。** ページが完成していても、 「公開したら誰に知らせますか?」 という質問に答えられないなら、僕は公開を急ぎません。 ## ② 公開初日の動きがイメージできるか 僕が現場で目安にしているのが、 **公開初日30% 3日で50% 1週間で第一目標100%** です。 これはCAMPFIRE公式の成功基準ではなく、僕自身が支援現場で使っている目安です。 しかも、 初日30%なら安心、 という意味でもありません。 理想を言えば、 **公開した瞬間に第一目標へ到達してもおかしくないくらい、公開前に準備する。** それくらいの感覚で考えます。 たとえば第一目標が300万円なら、 初日に90万円。 その90万円は、 誰から入るのか。 何人なのか。 どのリターンなのか。 企業スポンサーが入るのか。 ここまである程度イメージできているかを見る。 数字だけ決めて、 「公開してから頑張ります」 なら、まだ準備段階だと思っています。 ## ③ リターンが「置いてあるだけ」になっていないか ページが完成していても、 リターン設計が弱ければ公開を見送ることがあります。 誰がこのリターンを選ぶのか。 主役になるリターンはどれか。 価格に支援する理由があるか。 高額リターンなら、誰が候補なのか。 想定以上に売れても提供できるのか。 ここまで確認します。 特に、 「10万円スポンサーを10社つくったので100万円です」 という状態なら、 僕はその10社が誰なのかを聞きます。 候補企業がまったく見えていなければ、 数字上リターンが完成しているだけです。 僕が大切にしているのは、 **価格から人を見るのではなく、人から価格をつくること。** リターンも、公開前に支援者までつながっている必要があります。 ## ④ 公開後に発信できる材料があるか クラファンは、公開した日に一度告知して終わりではありません。 公開初日。 数日後。 中盤。 目標達成。 最終週。 それぞれ発信が必要になります。 だから公開前に、 商品の魅力。 開発の裏側。 起案者の想い。 利用シーン。 支援者の声。 リターン。 進捗。 など、 **何を発信していくか** もある程度考えておきます。 公開後になって、 「今日は何を投稿しましょう?」 を毎回ゼロから考えていると、発信が止まりやすくなります。 ページだけでなく、 **公開期間を走る材料が準備できているか。** これも僕の公開判断のひとつです。 ## ⑤ 起案者・会社が本当に動ける状態か これはかなり重要です。 ページはできた。 でも、 担当者が忙しくて連絡できない。 SNSを誰も更新できない。 問い合わせ対応する人がいない。 社内確認に毎回何日もかかる。 こういう状態なら、公開してから困ります。 クラファンは、 ページを置いて待つものではありません。 公開中も、 発信する。 支援者へ返事をする。 活動報告を出す。 企業へ声をかける。 状況を見て改善する。 という動きがあります。 だから僕は、 **公開期間中に誰が動くのか** まで確認します。 クラファンを実行できる体制がないなら、ページ完成だけで公開日は決めません。 ## 僕が「少し延期しましょう」と判断する時 僕が公開延期を考えるのは、 ページがまだ完璧じゃない時だけではありません。 むしろ、 ページは完成している。 でも、 支援者候補が見えていない。 公開初日の動きが弱い。 企業スポンサーへまだ話していない。 発信準備ができていない。 社内体制が整っていない。 そんな時です。 公開予定日を守ることより、 **支援が動く状態で公開すること** の方が大切だからです。 もちろん、 イベント開催日などが決まっていて、どうしても公開時期を動かせないケースもあります。 その場合は、その条件の中で何を優先するかを判断します。 でも、 特に理由もなく、 「せっかくページが完成したから今日出しましょう」 とは考えません。 ## 公開延期は失敗ではない 公開を延期すると、 「準備が遅れてしまった」 と感じるかもしれません。 でも僕は、 **公開前なら、まだ直せる** と思っています。 公開してから、 「最初に声をかける人がいなかった」 「リターンが弱かった」 「企業へ話していなかった」 と気づく方が厳しい。 クラファンには期限があります。 公開してしまえば、残り日数は減っていきます。 だから、 1週間準備を延ばしてでも、 公開後の30日を強くする。 その方がいい場合があります。 ## 僕なら、この5つが揃ってから公開する 僕がクラファン公開前に見るのは、 **最初の支援者候補が見えているか。** **公開初日の動きをイメージできるか。** **リターンと支援者がつながっているか。** **公開後に発信する材料があるか。** **起案者・会社が公開期間中に動けるか。** です。 ページの文章やデザインももちろん大切です。 でも、 それだけではクラファンは動きません。 ## ページ完成は「公開準備完了」ではない 僕が2017年に失敗した時は、 クラファンを、 **ページを公開してから頑張るもの** だと思っていました。 今は逆です。 公開するまでに、 できるだけ支援が動く準備をする。 そして公開日は、 その準備を世の中へ出す日。 だから僕にとって、 **ページ完成はゴールではなく、公開準備のひとつが終わっただけ。** です。 クラファンは、 ページが完成したから公開するのではありません。 **支援が動く状態になったから公開する。** 僕は、この順番を大切にしています。 ### 次に読む記事 [クラファン公開前にやるべき準備|成功は公開前から始まっている](https://www.miraipage.net/masato/306ca2ec-3891-4fcd-bd1f-babeda4ad9f5) [クラファン公開初日は何をする?|スタートダッシュでやるべきこと](https://www.miraipage.net/masato/1d0d8691-f4d8-4601-b85b-1da9902760c6) [クラファンは人脈がなくてもできる?|人脈が少ない人が公開前にやること](https://www.miraipage.net/masato/a1b78a85-b3b4-4c37-a08e-e3f3b40860c7) クラウドファンディングについて相談したい方は、僕のプロフィールページからご確認ください。
