
クラウドファンディングを公開すると、 「ここから頑張って集客しよう」 と思うかもしれません。 でも僕は、 **公開日から集客を始めるのでは遅い** と考えています。 特に企業クラファンの場合、 既存顧客。 取引先。 地域企業。 スポンサー候補。 SNSでつながっている人。 など、公開前から声をかけられる相手がいます。 だから公開初日にやることは、 ゼロから支援者を探すことではありません。 **公開前につくった支援者候補へ、一斉にプロジェクトを届けること。** スタートダッシュは、公開後のテクニックではなく、公開前の準備の結果です。 ## 僕が見る「初速」の目安 僕が実際のクラファンサポートで目安にしているのが、 **公開初日30% 3日で50% 1週間で第一目標100%** という進み方です。 これはCAMPFIREの公式な成功基準ではありません。 僕がこれまでの現場で、公開前の準備状況を見るために使っている目安です。 そして大事なのは、 **初日30%集まれば安心、という意味ではない** こと。 30%は成功条件でも、安心していい数字でもありません。 あくまで、最低限の初速を見るための目安です。 理想を言えば、 **公開した瞬間に第一目標100%へ届いてもおかしくないところまで、公開前に準備する。** 僕はそれくらいの感覚で考えています。 ## なぜ早い段階で100%を目指すのか クラファンには、中盤で支援が落ち着く時期があります。 公開したニュース。 終了間近のニュース。 この2つと比べると、中盤はどうしても発信理由をつくりにくい。 だから僕は、 最終日に100%を達成するより、 **できるだけ早く第一目標を達成する** ことを意識しています。 100%達成すると、 「クラファンを始めました」 とは違うニュースができます。 **「目標100%を達成しました」** という発信です。 普段はクラファン開始の投稿を見ても反応しなかった人が、 「おめでとうございます!」 とコメントしてくれることもあります。 そのコメントやシェアから、新しい人へ届くこともある。 つまり100%達成は、 ゴールというより、 **次の広がりをつくるニュース** として使えます。 ## 公開初日に最初に届けるのは「すでに話していた人」 法人クラファン実践③でも書きましたが、 公開前には支援者候補を整理します。 公開初日は、その人たちへまず届けます。 たとえば、 事前に商品の話をしていた既存顧客。 クラファンを応援すると言ってくれていた取引先。 スポンサーの相談をしていた企業。 プロジェクトに興味を示していた人。 こうした人へ、 「本日公開しました」 と連絡する。 ここで初めて、 「実はクラファン始めたんです」 と伝えるわけではありません。 **公開前に知っていた人が、公開日に動ける状態をつくっておく。** これが理想です。 ## SNSだけでスタートダッシュをつくらない 公開初日に、 X。 Instagram。 Facebook。 LINE。 などで発信するのはもちろん大切です。 でも、 SNS投稿一本で初速をつくろうとは考えません。 SNSは、 すでに知っている人に思い出してもらう。 新しい人へ広げる。 支援者がシェアしやすくする。 という役割があります。 一方で、 最初の支援候補には個別でも届けます。 **個別連絡+SNS発信。** この両方を使います。 企業クラファンなら、 営業担当。 経営者。 広報。 店舗スタッフ。 など、それぞれが持っている接点も活用できます。 ## 企業スポンサーも公開後に探し始めない 高額のスポンサーリターンがある場合も同じです。 10万円。 30万円。 50万円。 という企業枠を用意して、 公開してから、 「どこか支援してくれる会社はないかな」 と探すのでは遅い。 公開前から、 候補企業へ企画を説明する。 社内で検討してもらう。 参加方法を話す。 そして公開日に申し込める状態をつくる。 企業スポンサーは社内決裁が必要になることもあるので、 **特に早めの準備が必要** です。 ## 支援が入ったら、すぐ次の動きをつくる 公開初日は、 支援を集めるだけではありません。 支援が入ったら、 感謝を伝える。 進捗を発信する。 活動報告を出す。 次の目標を共有する。 など、動いている空気をつくります。 たとえば、 「公開3時間で20%になりました」 「50人の方に参加いただきました」 「第一目標まであと○%です」 といった進捗そのものが、新しい発信材料になります。 クラファンは、 **支援が支援を呼ぶ状態** をつくれると強い。 だから初日に動きが見えることには意味があります。 ## 100%達成しても終わらない 第一目標100%を達成すると、 「成功しました!」 で気持ちが緩みやすくなります。 でも僕は、 **100%は通過点** だと考えています。 次に、 何を実現するのか。 新しいリターンを追加するのか。 より多くの人に届けるのか。 一般販売につなげるのか。 企業連携を増やすのか。 を考える。 特に企業クラファンは、 クラファンだけで終わらせず、 その後の事業へつなげることが目的です。 だから、 **第一目標達成=終わりではなく、次の展開を始めるタイミング** です。 ## 僕なら公開前に、この5つを確認する 企業クラファンなら、公開直前に僕は、 **公開初日に連絡する人が決まっているか。** **3日以内に届ける相手が見えているか。** **企業スポンサー候補との話が進んでいるか。** **SNS・LINE・メールなどの発信準備ができているか。** **100%達成後の次の動きまで考えているか。** を確認します。 ページが完成したから公開する。 ではありません。 **スタートダッシュできる状態になったから公開する。** この順番です。 ## スタートダッシュは「公開前の答え合わせ」 企業クラファンの公開初日は、 その日だけ頑張って支援を集める日ではありません。 公開前に、 誰へ話してきたのか。 どれだけ関係をつくったのか。 誰が最初に応援してくれるのか。 その準備が、数字になって返ってくる日です。 だから僕は、 **スタートダッシュは、公開前の準備の答え合わせ** だと考えています。 初日30%。 3日50%。 1週間で第一目標100%。 これを目安にしながらも、 本当に目指したいのは、 **公開した瞬間から支援が動く状態を、公開前につくっておくこと。** 企業クラファンは、公開ボタンを押してから始まるわけではありません。 その前から、もう始まっています。 ### 次に読む記事 [法人クラファン実践③|公開前の集客はどうする?既存顧客・取引先から支援者候補をつくる方法]() [法人クラファン実践④|企業クラファンの目標金額はどう決める?必要額だけで決めない考え方]() [クラファン公開初日は何をする?|スタートダッシュでやるべきこと]() クラウドファンディングについて相談したい方は、僕のプロフィールページからご確認ください。
